地域エネルギー利用技術研究会は、地域で再生可能エネルギー源を有効利用するために必要な技術開発を目指して、地域の企業の参入を支援するために各種の技術シーズの紹介等を行なっております。
今回の講演会は再生可能エネルギー(再エネ)のネットワーク技術をテーマとしました。 第5次エネルギー基本計画(2018年7月閣議決定)における再エネの主力電源化の方針を受けて、再エネが単に大量導入されるだけではなく、電力システムと協調し、安定かつ信頼される電源となることが求められるようになりました。電力システムにおいては、今年の容量市場に続き、来年には調整力市場が創設される見込であり、再エネ大量導入を見越した新しいエネルギー
ベストミックスを模索し、実現するための経済的インセンティブが導入されます。これにより、再エネの弱点を補完するための他の発電システムとの組み合わせ(アグリゲーション)が加速すると思われます。
再エネの中でも変動電源として位置付けられる太陽光発電と風力発電は、蓄電池や電気自動車と同様に電力システムの末端(グリッドエッジ)にインバータ等のパワーエレクトロニクス(パワエレ)機器によって接続されます。本講演では、講師に産総研
福島再生可能エネルギー研究所(FREA)の研究チーム長 大谷 謙仁氏をお招きし、パワエレ機器の機能改良によって、電力システムをグリッドエッジから変革し、より大量の再エネを受け入れるための研究開発についてご紹介いただきます。電力システムを刷新する技術を知る上で大変参考になると思われます。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。