国立大学法人信州大学 鮑(ホウ)研究室

高比強度・多機能性を持つFRPを目指して

事業内容

 信州大学繊維学部機能機械学科機能材料講座鮑研究室は, 繊維学部だけでなく日本でも唯一の繊維応用力学研究室である. 高強度かつ軽量の工業材料を求める時代の要望を応じて, 数代人(篠原・剣持先生)の開拓と努力を通じて, 本研究室を発展させた. 現在, 繊維の力学特性を研究の出発点とし, 高比強度・多機能性を持つ最適な繊維構造体および繊維強化複合体(FRP、FRCM)を開発と研究を行っている.

技術・製品

1)高比強度かつエロージョンも強い繊維強化複合材料
 CFRPとGFRPが材料の強度では繊維強化されたが、耐粒子衝突摩耗に対して繊維弱化材料になっていることに対して、東洋紡株式会社と共同研究し、世界で初めて高比強度かつ耐エロージョンにも強いスーパー繊維を利用したFRPを開発した。CFRPと同等な強度特性を持ちながら、耐エロージョン特性はCFRPより5倍以上持つことが確認された。
 本研究は科研費(21560085)の助成を受けたものである。
2)バイオミメティック・デザインによる高強度軽量構造の開発
 本研究室では機械構造材料の開発にバイオミメティック・デザイン法を取り込んで、竹の節に注目し、節付きFRP薄肉円筒作成法を開発した. 作成した薄肉円筒は構造材として全体重量の数%増加に対して、その曲げ特性は格段に(数十倍)向上した. 節付きFRP薄肉円筒構造は高強度と軽量が両立できる構造と確認できた。
3)低コストかつ高回収率のFRPのリサイクル法の開発
4)高コストパフォーマンスハイブリットFRP構造に関する研究
5)微細繊維充てんによるゴム引き裂き特性の大幅な向上

開発された新材料のエロージョン特性 New material CFRP


開発された節つき円筒FRP構造


企業DATA
▪所在地
長野県上田市常田3-15-1
▪代表者
鮑 力民(ホウ リキミン)
▪問合窓口
•鮑(ホウ)研究室
•鮑 力民
▪TEL
0268-21-5423
▪FAX
▪URL
http://fmm-cad.shinshu-u.ac.jp/
▪E-mail
baolimin@shinshu-u.ac.jp
▪主要設備
繊維のエロージョン評価再現試験機(世界唯一)、構造材料(FRPを含む)のエロージョン評価装置、大型・小型引張り試験機, 衝撃試験機、繊維と織物力学試験機, 材料疲労試験機、材料クリープ試験機、FRPの小型試作装置、ゴムの小型試作装置