成果事例

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2012.05.09

平成23年度技術シーズ育成事業(特別枠)のご紹介(その4)

 長野県テクノ財団では、大学等の技術シーズや知的クラスター創成事業等の成果を、県内企業における新技術・新製品の事業化に繋げるため、産学連携、産産連携による研究開発グループに対して、開発支援(研究開発委託)を行っています。平成23年度は、初期(F/S)段階の研究開発に対して支援を行う「一般枠」(研究費200万円規模)が5件、早期製品化を目指す研究開発に対して支援を行う「特別枠」(研究費500万円規模)を4件、企業間連携による研究開発に対して支援を行う「産産連携枠」を1件採択し、現在、それぞれの研究会において研究開発が進められています。


【航空・宇宙向けCFRP用高性能オートクレーブの開発】(特別枠)

 ◆研究会メンバー 株式会社羽生田鉄工所・信州大学工学部

 ◆コーディネータ 山極佳年(善光寺バレー地域センター)

 ◆研究開発概要
 弊社の製造販売するオートクレーブは、利用用途の性格から温度や圧力の変動やバラつきを嫌います。利用する顧客の用途も様々で乾燥・殺菌・化学反応・過熱反応・接着・成形などです。特に宇宙航空業界で用いられる部品は高信頼性の要求から、製造プロセス中の温度分布の場合、数メートル四方といった大きな空間でも、数百度の温度制御で±数℃の制御を要求され、変動幅も±0.5℃という厳しい条件が課せられることもあります。 
 本研究はこうした要求にも応えられる高性能のオートクレーブを、特に宇宙航空業界での利用を意識して研究開発し試作するものです。 オートクレーブの一部である圧力容器は法定検査が必要で、完成後に変更が困難であるため、想定できる高性能化の要素を後から追加しシステムを変更して実験検証できるよう作りました。 冷却・加熱・加圧・制御の全ての系に渡って今後とも高性能化の試作実験を繰り返す予定です。
 試作完成時の標準的な熱源と実験装置・制御の組み合わせての試運転で、通常は調整が必要な条件でも、初回から良い温度分布が得られました。 この結果を踏まえ、今後は高性能オートクレーブの営業提案とともに、周辺システムの拡充や高性能化などを進め、航空宇宙を含めたよりハードルの高い受注実績の獲得をねらって行きます。

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